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非常用電源の必要性と現状

2011/09/14 7:44 am

大震災に大津波、原発事故による電力不足に見舞われて、国民は否応なく、電気について関心を抱くようになった。真夏の昼下がりには電気の需要が集中するので、万一の停電に備えるために非常用電源装置でも揃えようかと考えたくなるのもその流れだろう。ノートブックコンピュータやポータブルDVDプレーヤにビルトインされているバッテリパックなどは、身近な非常用電源の代表例だ。これによって、仮に停電しても、パソコンやDVD鑑賞、ワンセグ視聴ぐらいはできる。


でも、真夏に困るのはエアコンが使えなくなることだろう。「このご時世に、テレビをつけっ放しにしてエアコンかけてうたた寝するな」という意見があるのもわからなくはない。だが、高齢者にまでエアコンを使うのを我慢しろとまでは言えない。ガスによる空調に切り替えるのも手段ではあるが、安価なものではないし、集合住宅などでは物理的に設置できない場合もある。エアコンは非常用電源がないと動かせないと見るべきだが、非常用電源装置自体が安くはない。


将来、燃料電池がもっと安くなれば、常用兼非常用電源装置として一般利用が広まると思われるが、これは未だ開発途上にある。ガスによる小型火力で、電力と湯の両方を得るシステムは完成しているが、これもそんなに安いものではない。太陽電池も徐々に値下がりしてはいるが、どこにでも設置できるものではないし、曇天では使い物にならない。現状では、「ポータブル非常用電源」のビルトインされているケータイを持って、どこか冷房の効いているショッピングモールにでも避難することが、現実的な対処法と言えようか。